「お家で楽しむ」ハワイアンプランツ Vol.4

4回目となる「お家で楽しむ」ハワイアンプランツはハワイアンプランツの王道、ハイビスカスです。
文・写真 Pantere IWASAKI
ハイビスカスには沢山の品種がありますが、その中でも今回はハワイの原種ハイビスカスをご紹介します。
原種ハイビスカスとは?
ハワイのお花と言えば誰もが思い浮かべるのがハイビスカスですよね。
ワイキキ周辺の公園や街中の生垣などでお花を咲かせてるのを見る事が出来ます。

それら街中で見られる沢山の園芸品種の交配元になった原種ハイビスカスのほとんどがハワイ固有種です。
ハワイに古くから自生する原種ハイビスカスには大きく3タイプに分ける事が出来ます。
1.白花のハイビスカス
Kokiʻo keʻokeʻo
コキオ ケオケオ

2.赤花のハイビスカス
Kokiʻo ʻula
コキオ ウラ

3.黄色ハイビスカス
maʻo hau hele
マオ・ハウ・ヘレ

かなりざっくりとタイプ分けをしましたが、さらにここからコキオ ケオケオで3種、赤花のコキオ ウルにも2種と2つの亜種、マオ ハウ ヘレには亜種が2種あるとされています。
いずれにしても街中でよく見られるハイビスカスと言うよりは基本的には森の中にひっそりと自生しており、中には野生種としとは絶滅危惧種に指定されている品種もあります。
ハワイ州の花
ハワイ州花はハイビスカス、それも黄色いハイビスカス。と言うのは多くの方がご存知かもしれませんが、正確には黄色いハイビスカス=ハワイ州の花と言う事でもないのです。

正しいハワイ州の花は先述した黄色いハイビスカスのmaʻo hau hele
マオ・ハウ・ヘレです。
花は一般的なハイビスカスと比べると小ぶりで、花の中央にある雄しべと雌しべが一緒になった棒状の器官であるずいちゅうが太く、色の変化がありません。
全体的にお野菜の花のような地味な花のハイビスカスです。
ハワイの主要6島の森に自生しているとの事ですが、数はかなり少ない上に花付きもあまり良くないようでハワイ在住の方でもなかなか見る機会がなく、ハワイ州の花は普通の黄色いハイビスカスであると勘違いしてる方が多いそうです。
我が家には亜種のHibiscus brackenridgei subsp. brackenridgeiがありますが、花付きが良いと言われていも花が咲いたのは購入したその年だけでもう2年は開花していません。
因みにハワイ州の花には指定されていますが、古代ハワイ文化においては樹液や花汁を解熱、痛み止めなどに利用されていたようです。

ハワイ原種ハイビスカスは買える?
ここまで繰り返しハワイの街中ではなかなか見られない。と原種ハイビスカスについて書いてきましたが、それでも園芸用には数多く生産されおり、日本でも少数ながら生産してくれている農家さんがいらっしゃいまして、ネット通販でその苗を購入する事が出来ます。
毎年5月中旬ぐらいが出荷時期になり、特に白花のコキオ ケオケオは比較的販売数もあり購入しやすい品種だと思います。
ハイビスカス アーノッティアヌス

コキオ ケオケオはハイビスカスとしては珍しく香りのあると言われますがですが、このアーノッティアヌスの香りは残念ながら弱いです。
コキオ サーモン

こちらは交配種とも言われますが限りなく原種に近いハイビスカスで、赤花のコキオ系統だと思われます。
花の大きさや花びら、ずいちゅうは一般的なハイビスカスとかなり異なり小がらな印象です。
こちらもアーノッティアヌスと同じ生産者さんが出荷していますので、ネット通販や一部のホームセンター、園芸店での取り扱いがあり比較的買いやすい品種になります。
原種ハイビスカスを育てよう
原種と聞くと何か難しいのではないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私が育てているコキオ・ケオケオとコキオ・サーモンに関して言えば一般的な品種のハイビスカスと何も変わらず育てる事が出来ます。
春と秋は日差したっぷり浴びさせて、お水もしっかりあげましょう。
ただ、日本の夏場の直射日光はさすがの原種ハイビスカスでも厳しいので夏場は半日陰の場所が良いでしょう。
それでも夏場は土がすぐ乾いてしまうので、朝晩の2回しっかりお水をあげてください。
肥料は春から秋までの生育期は2週間に1度ぐらいの頻度で適量の水溶性肥料をあげてください。
常夏の島ハワイの花という事で暑さが得意と思われがちですが、実は蒸し暑い日本の夏は苦手なようで、真夏よりも少し涼しい春秋の方がお花を咲かせてくれます。
夏場は直射日光でせっかく咲いてくれても花びらが焼けてしまうので、半日陰ぐらいの場所の方が綺麗に楽しめます。

病害虫については、アブラムシ、葉巻虫の被害が出てしまいます。
特に蕾が上がる時期になると、新芽や蕾の周りに小さな粒状のアブラムシが付きますので、市販薬を使って除去しましょう。
秋に多く発生する葉巻虫は、文字通り葉がくるっと丸まって中に小さな幼虫が付きますので、葉先が丸まってるのを見つけたらその葉ごと取って捨ててしまいましょう。
病気に関してはご自宅で楽しまれる範囲内では特に心配する必要はないと思います。
そして、冬越しについてですが、本州の多くの地域で冬を戸外で越冬するのは無理と考えて室内に取り込みましょう。
概ね最低気温が10℃を下回るようになったら取り込めば安心かと思います。
越冬中は日照不足で徒長したり、弱々しい大きな葉になりますのでなるべく日当たりの良い窓ぎわに起きましょう。
もし日当たりの良い窓ぎわに置けない場合は、翌春に外に出してから葉を一度葉焼けさせて更新する荒療治をすれば翌年もお花は楽しめますが、なるべくそうならないようにすると春先からお花が楽しめるでしょう。

理想的なのは冬場も日中は外に出して陽に当てて、夜に早くに取り込む事ですが、取り込み忘れると枯らすリスクもあるのでくれぐれもご注意ください。
また春になっても急に日向に出さずに最初は半日陰の場所から慣らしていきましょう。
一般的なハイビスカスを購入された方も多いと思いますが、今年はハワイ固有種のハイビスカスを育ててみてはいかがでしょうか?
私のLau Kīプロジェクトではこの原種ハイビスカスを含む珍しい品種のハイビスカスを集めた”プレミアムハイビスカス”を生産者さんのご厚意により取り扱わせてもらう事になりました。
ご希望の方は是非ご連絡下さいませ。
お問い合わせ:iwajoe8823@gmail.com
Lau Kī IWASAKIについて
ハワイアンプランツ愛好家の私、Pantere IWASAKIがハワイアンプランツとハワイ文化を知れば知るほど日本でももっとハワイアンプランツを普及させたいと思い、『ハワイ好きなら1家に1鉢』をスローガンにハワイアンプランツ入門として自宅で簡単に育てられ、ハワイ文化と深く結び付いているkīやkaloなどを皆さんにお届けしたいと、『Lau Kīプロジェクト』を行なっています。
活動の趣旨に賛同してくださった沖縄の生産者さんなどのご協力の元、主にローカルなイベントにて継続可能な最低限の金額での販売をさせて頂いております。

