【ハワイアン便り】-メリーモナーク手記-

記事:2024年4月

Aloha mai e oʻu hoa heluhelu (読者の皆さんこんにちは)

こちら東京ハワイアンマガジンにてブログ掲載をすることになりましたTakumiです。

先日メリーモナークフェスティバル2024が開催され数多くのハーラウが素晴らしいフラを披露してくれました。優美なミスアロハフラ、力強いフラカヒコ(古典フラ)、そして華やかなフラアウアナ(現代フラ)。今年も様々な系統のハーラウがハワイ島ヒロの夜を熱気に包みました。私は2021年と2022年にメリーモナークに出場しましたが今でも忘れられない経験です。この記事ではあまり知られていないメリーモナークの裏側(準備編)の話をしていきます。

メリーモナーク2021

2021年のメリーモナークはコロナの影響もあり無観客で開催されました。初めて立つメリーモナークのステージ、今までライブ中継で観てきたものとは全く異なり例年聞こえるお客さんの歓声はおろか物音一つ立たない会場にクムフラのイプの音と詠唱が響きました。審査員の方々と録画用のカメラへ向けて披露するフラ、お客さんが会場にいる時とはまるで違う雰囲気だったのを今でも覚えています。そんなメリーモナークのパフォーマンス時間は最長7分。たった7分のために何カ月もかけて準備をするのです。

メリーモナークの準備・練習

メリーモナークの準備と聞くとやはり練習が思い浮かぶと思います。もちろん練習はとても重要ですがその他にもしなければならないことはたくさんあります。何よりも大切なのはクムフラやフラブラザーとの話し合いです。メリーモナークに行く際は皆何かを犠牲にしています。練習は週に何回も行われその他ファクトシート、衣装作成、Huakaʻi(フアカイ)など様々な事を計画、実行していくので家族や友人と過ごせる時間はかなり削られてしまいます。したがって全員がメリーモナークに向けて集中できるように仲間たちと常にコミュニケーションを常に取り互いにサポートしあうのです。

ファクトシート

メリーモナークのプログラム冊子内やテレビ中継でハーラウがステージに上がる前に踊られる曲の軽い説明が入ります。そういった曲の説明は各ハーラウが事前に提出したファクトシートが基になっています。ファクトシートとは各ハーラウが躍る曲のリサーチやコスチューム、踊りの中で使われる馴染みのないステップなどのパフォーマンスの詳細をまとめた冊子です。ただ漠然とフラを踊るだけではなく曲の意味や時代背景などをリサーチしなければなりません。一冊の本として出版できるくらい深くリサーチを行うハーラウもあります。それほど曲について理解するということは大切なのです。また、大会前に審査員の方々にもファクトシートは送られます。

衣装

ファクトシートの他には衣装作成です。衣装も採点に含まれる重要な要素の一つなのでないがしろにはできません。曲の内容によってコスチュームの色やデザイン、生地などを決めます。またティーリーフを使ったスカートを本番で使う際は練習から重さに慣れておく必要があるため自分たちで作り使います。

そして最後にHuakaʻi(フアカイ)です。Huakaʻiは踊る曲の中に出てくる土地や人に関連する場所を訪れます。このHuakaʻiを通して詩の意味や曲に込められた思いなどを頭で考えるのではなく肌で感じ取るのです。また、場所によってはそこの管理人からその土地の歴史や言い伝えなどを聞くことができるので曲への理解が一段と深まり、踊ることへの責任感も一層増します。

以上メリーモナーク準備編をお話しましたが、この他にもやらなければならないことは盛りだくさんです。それぞれのハーラウがたくさんの時間と労力をかけて出場するメリーモナークフェスティバル、少し見方が変わったのではないでしょうか。

それではまた次回A hui hou (また逢う日まで)。

【筆者プロフィール】

Takumi

2000年生まれ。神奈川県横浜市出身のフラダンサー。8歳の頃からフラを習い始め2019年にハワイ、オアフ島へ留学。メリーモナークフェスティバルに2021年、2022年とクムフラ・チンキーマーホエ率いるカヴァイリウラーで踊り2021年は総合優勝を果たす。ハワイ大学マノア校に通いハワイアンスタディーズを専攻、2023年の12月に卒業。現在もハワイに在住している。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次