ハワイアン便り – FestPac (フェストパック) –

記事:2024年7月
6月6日~6月16日にかけてハワイではThe 13th Festival of Pacific Arts & Culture、通称FestPac(フェストパック)が行われました。4年に一度開催されるこのフェストパックは、太平洋に広がる島々の文化や芸術を盛大に祝う祭典です。1週間の間ハワイコンベンションセンター、ビショップミュージアム、ハワイ大学など、オアフ島の至る所で数多くのイベントが開催されました。
コンベンションセンター

ハワイコンベンションセンター1階ホールはフェスティバルビレッジと呼ばれ、様々な島のブースで埋め尽くされていました。ブース内ではそれぞれの島の工芸品などが売られており、ココナッツやその他の植物の葉の織物などがその場で作られ売られたりもしていました。植物の葉を使った織物(マット、帽子、スリッパなど)は太平洋の人々が古くから行ってきたものですが、島によってその形や作り方が少し違いその違いを見て楽しむこともできました。

またフェスティバルビレッジでは中央のセンターステージを中心に沢山のパフォーマンスが1日中行われていました。センターステージの他に小さなステージがいくつかあり、常にパフォーマンスが行われているため、会場内どこにいてもパフォーマンスを観ることができました。センターステージではハワイを含めた島々の踊りや歌、今風なバンドによる演奏などが行われ、小さいステージでは主に踊りが披露されていました。フェストパックならではの熱気は会場に足を踏み入れた瞬間から感じ取ることができました。
ビショップミュージアム


ビショップミュージアムでは駐車場にカービングステーション(彫刻のブース)やタトゥーステーションが隣接されており、午前9時~午後5時までカヌーのオールが作られていたり、タトゥーが実際に彫られていたりと、フラっと立ち寄りその場で楽しめる場所となっていました。ミュージアム施設内の芝生エリアでは、ステージパフィーマンスは勿論のこと、Paʻi ʻai(パイアイ)と呼ばれるタロイモを砕き叩いてお餅のようにした食べ物が作られており試食することができました。
Kau Ka Peʻa Holo Ka Waʻa: Celebrating Voyaging Throughout Moananuiākea


ビショップミュージアムで行われた大きなイベントの1つが、6月13日に行われたKau Ka Peʻa Holo Ka Waʻa: Celebrating Voyaging Throughout Moananuiākea(帆を上げカヌーは航行する:モアナヌイアーケアの航海を祝う)です。このイベントは現在活動している航海士達のプレゼンテーションなどを通し太平洋の島々や人々と切っても切り離せない航海の歴史を祝います。また、ポリネシアに古くから伝わる航海術の継承者で伝統的な双胴体カヌーを真似て作られたHōkūleʻa (ホクレア号)が1976年にハワイからタヒチへ航行した際のナビゲーターも務めた故マウ・ピアイルグ氏を称えるセレモニーなども行われました。
最後に
この祭典を通し、あまり知られていない太平洋の島々の文化、慣習を肌で感じることができました。フラ、ハワイアンミュージックやクラフトなど、ハワイにも美しい文化はたくさんありますが、このフェストパックでは、ハワイと太平洋の他の島々との深い繋がりを見て、聴き、感じ取ることができ、その伝統を守っていくことの大切さを学ぶことができました。
【筆者プロフィール】
Takumi
2000年生まれ。神奈川県横浜市出身のフラダンサー。8歳の頃からフラを習い始め2019年にハワイ、オアフ島へ留学。メリーモナークフェスティバルに2021年、2022年とクムフラ・チンキーマーホエ率いるカヴァイリウラーで踊り2021年は総合優勝を果たす。ハワイ大学マノア校に通いハワイアンスタディーズを専攻、2023年の12月に卒業。現在もハワイに在住している。

